私の妻ヘの接し方

私のヘの接し方

※あくまで我が家の接し方・考え方ですので参考程度に観て下さい。
 うつ病の症状は千差万別ですし、一般的にはタブーとされることもありますので、
 「こんなやり方もある」ぐらいで・・・。


まず、妻と接するにあたって大前提があります。
1.うつ病という病気を、私も妻も受け入れること。
2.うつ病は治っても治らなくても良いという考え。

私は、うつ病は受け入れることから回復の道が始まると思います。
また、自然に「うつ病と一生付き合っていく」という考えになったとき、
とても気持が楽になり、以前より家族に笑顔が増えたと思います。


<うつ病の患者がいる家族としてのスタート>

様々なことがありましたが、全てを吹っ切って、
今ある状態・環境から私たちは再スタートしました。

最初に私が心がけたことは、妻との信頼関係です。
妻の場合、「自分の味方は誰もいない」というような考え方だったので、
当然私もちゃんと信頼してはいませんでした。
逆に私も妻を信頼することが出来なくなっていました。

その為に、その位置から、その状況からスタートすることが必要で、
半分「コレでダメならしょうがない」という思いもありました。
(TOPページの「うつ病で終わるのではなく、うつ病から始めたい。」という言葉は
この時の決意表明みたいなものです。)。

信頼関係をしっかり築くために、良く会話をするようにして、
私自身の考えが揺らぐことのないように心がけました。
あとは時間が解決してくれる部分もあり、
夫婦の絆は以前より強くなったと信じています。


<日常的なスタンス>

今はうつ病を「治そう」とは思っていません。
私たちはうつ病と共に歩んでいこうと思います。

治るに越したことはないですが、「治そう」と思うと力が入りすぎてしまうので、
私もにも妻もにも逆効果になってしまいます。

肩に力をいれず「なるようになる」ぐらいで生活しています。

基本的には、妻の自由にさせていますが、言うべきことはしっかりと言っています。
私のストレスがたまらないためにも、家族の今後を良くするためにも、
それが、「がんばれ」という言葉であっても言います。

一番注意しなければいけないのは、
顔色や言動などから、体調をしっかりと読むこと。

当然、体調が良くないときは、そういう話は避けなければいけないので、
今まで妻と歩んできた経験から、その日・その時の体調の把握は欠かせません。

そして、体調が悪いときは無理にでも休ませます。
家事が出来なくても、掃除が出来ていなくても、とりあえず寝かせることが多いです。

急な感情の変化で、暴れたり、泣きじゃくったりする時は、
その時の状況に応じて、なだめる時、気が済むまで泣かせる時など様々ですが、
自傷だけは止めるようにします。

薬の管理は私はしていません。
薬依存になりましたが、それでも妻に任せています。


例えば、体調が悪いときに無理に何かをしようとするとき、
状況に応じて私の対応も変わってきます。

どうしてもやらなければいけないことは、妻に多少無理をしてでもやらせます。
一人で出来ないときは私も手伝ってやっていきます。

今やらなくてよいものは、「やらなくていいよ」と言います。
しかし、それでも妻がやろうとする場合は、好きなようにさせます。
ここで重要になってくるのが、体調の把握です。
顔色・言動・話し方などをみて、ここで無理をしたら危ないと思ったら
逆に何が何でもやらせません。
ただ、多少の反動や体調の悪化は考えず、
やりたいのであれば、多少無理をしてでもやったほうが良いと思っています。

このように、今まで経験したことを私なりに考え、
我が家の対応の仕方を、臨機応変にやっていけるようになりました。


そして我が家でとても重要なことは、とにかく笑顔で生活が送れること。
楽しい会話をしたり、小さなことで笑える家庭でありたいので・・。

近い将来のことを話す機会が多くなりました。
「息子は将来どうなっているだろう」「今度旅行に行こう」など、楽しみなことを話し、
将来への不安は「何とかなるだろう」と話しています。

今を楽しく生活することがとっても重要なんだと、私は思っています。

話さなければいけないことはお互い話し、
うつ病であろうとなかろうと、そんなことはどうでも良いと思えるようになりました。

そして今は、ある程度「家族のカタチ」が見えてきたと思います。